「雪をもう一度、楽しもう!」
をテーマに企画した雪上イベントです。
大雪に嘆いて、少雪に泣くのが、雪国の民の性。
雪が降ることはただの自然現象であり、それ自体に良いも悪いもありません。
その証拠に、この南魚沼の地には縄文時代から人間が住み着き、生活を営み家族を育んできた歴史があります。
我々の祖先はなぜこのように雪深い地を選んで生きていくことを決めたのでしょうか?
それは雪が降るからです。
山々に降り積もった雪は豊富な雪解け水となり、夏には田畑を潤します。
その結果日本一おいしいと言われる魚沼産コシヒカリや、瑞々しい野菜や山菜などが採れます。
また雪室などを利用して、食料を長期保存する際にも非常に重要な役割を果たしました。
このように雪は人々が生きていくためにはなくてはならない「財産」でもありました。
しかし現代人は、その価値を見失ってしまいました。
近代化が進み移動手段が車になったことで、雪は交通網を混乱させる邪魔者のレッテルを貼られ、冷蔵庫の登場で食糧保存の役割も奪われてしまいました。
また屋根の雪下ろし作業で亡くなる人があとをたたなかったり、毎日の除雪作業に疲れ果てた人々にとっては百害あって一利なしの存在に……。
雪国での生活が豊かになるにつれ、その存在意義を失ってきた経緯があります。
このままでよいと思いますか?
いまこそ「雪の価値」を見つめ直す、いいタイミングではないでしょうか?
ユキオニというイベントが、雪の存在価値を考えるきっかけになったり、利活用の再提案の場になれば幸いです。
【おわりに】
スキーもスノボーも大好きですが、もっと他にも雪を楽しむ方法があってもいいじゃないですか!
こどものころのように、ただ雪の上を走り回るのもいいじゃないですか!
雪がまだ邪魔者ではなく「自然からのプレゼント」だったころの気持ちを思い出してみませんか?